久しぶりの日記だし、マン喫だし、隣ゲップしながら爆笑してるし

携帯を落とした。
しょうがないので、それで一週間過ごしてみた。
とても気が楽だった。
だったが、やっぱ現代人、携帯、必要ね。
そう思って、久々のお休み。
今日、土曜日。
半分出勤しつつ、帰りに名古屋に寄り、新しい携帯を物色するため大須に馳せ参じてみた。
最近の携帯はすごい。店頭に並んでいるものだけで随分と数が多い。
パッと見では、どんなものか分からない。
ワンセグ、極薄、ステンレス、スライド式。
文字で書かれた簡単な説明を読む。さっぱりだ。
時代は多様化を進めており、現代人は携帯というただの連絡用ツールにさえ、個性を求める、らしい。
これが時代のニーズなのだろうか。
馬鹿らしい。まったく馬鹿らしいよ。馬鹿だよ。
唐突に眩暈がした。
人に酔ったのか、ハイテク技術に頭をやられたのか。
休憩しようと思いタバコを咥える。
勿論、灰皿の前でだ。
火を着け、ゆっくりと吸い込み、吐き出す。
むせた。嗚咽が漏れた。涙が少し出た。
堪らず、近くの自販機に硬貨を三枚入れてコーヒーを買う。
プルタブを引っ張り、勢いに任せて一気飲みを敢行。
清涼感は皆無。それどころか、冷たいものをいきなり体内に流し込んだせいか頭痛がした。
なんだこれ。なんだよこれ。
眩暈がして、むせて、嗚咽を漏らして、頭痛がして。
俺はただ携帯を買いにきただけなのに。
苛立ちを抑えきれず、吸っていたタバコを地面へと落とし踏みにじる。
それでいくらかマシになったのだろう。
一応の落ち着きを見せ、飲み干したコーヒーの缶を分別ペールに放り込む。
拳を天へと突き上げ、んー、と間抜けな声を上げて伸びをする。
半目だけ開けた片目に、ふとある店の看板が飛び込んできた。
それは以前友人に紹介された店だった。
行ってみるか。
軽い気持ちで、そう思った。




帰りの電車に揺られる俺。
その手には大きな紙袋がひとつ。
中身は勿論、リトルバスターズ初回限定版。
もってけ!セーラーふく』を聴きながら、俺は未来を夢想した。