移り変わり行く町並み

今日は学校に行ってゼミの発表の調べものやらをしたり、図書館で資料まとめたり、ゼミの子とそれについて相談したりと、ゼミのための一日だった気がする。
学校からの帰り、小腹が空いたので近所のたこ焼き屋に寄る。
ここは1年生の頃から通っていて、所謂常連さんと言う奴になっていた。
そこのおばちゃんとは、世間話するぐらいの仲にはなっていたと思う。
いつも通りたこ焼きを1パック頼み、煙草を吸いつつ完成を待つ。
その間にゼミの子から何すればいいか結局分からない、と電話が来た。
俺も分からんよと答えて、その後も喋っていたら、どこでどうこじれたのか麻雀するかという話になった。
バイト終ったらお前んち行くわ、と電話を切るとたこ焼きが出来上がっていた。
お金を払い、どうもっすと言って去ろうとしたらおばちゃんから衝撃発言が飛び出した。
なんと、来月で店をたたむそうだ。
本気で唖然としてしまった。
長い間お世話になってるから、先に言っておこうと思ってくれたらしい。
その心遣いは嬉しかった。
おばちゃんが言うには、あまり夜遅くまでやるのも最近疲れるとのこと。寄る歳月には勝てないそうだ。
体の調子が悪いのならばしょうがないが、とても淋しい気持ちになった。
今日はいつもよりおばちゃんと喋った。
明日ゼミの発表があって、とか普段喋らないような僕のプライベートなことまで。
それをおばちゃんは笑顔で聞いてくれた。
一通り喋って、他のお客さんが来たので家に帰ることにした。
最近夕方になると途端に冷える。
小走りで家に戻り、テーブルの上にたこ焼きを広げる。
お茶を用意する前に一個だけつまむ。
今日のたこ焼きは少しだけ冷めていた。







ちょっとしんみりしたことを書いてしまった。